アイラボの手書き文字認識SDKとは、スマホや液晶タブレットに書かれた文字をテキスト化する、高精度な手書き文字認識エンジンです。

SDK:ソフトウェア開発キット(Software Development Kit)

 本記事では、アイラボの製品紹介と、貴社製品に最適なエンジンを選ぶためのポイントを解説します。

1. 手書き認識AIの導入障壁をなくす!SDKを選ぶ理由

 「自社の教育教材やアプリに高水準の手書き文字認識機能を組み込みたいが、

ゼロからのAI開発はコストも時間もかかりすぎる…」

というシステム担当者様、教材開発企業様のお悩みを解決する突破口となるのが、アイラボの手書き文字認識SDK

この章では、アイラボの手書き文字認識SDKについて、また導入することで得られるベネフィットをご紹介します。

1-1. コストと期間の劇的な削減

独自のAIエンジンをゼロから開発する場合、専門知識を持つ人材確保、大規模なデータ収集、

数年にわたる学習とチューニングが必要です。これは巨額の投資になることも少なくありません。

なぜなら、アイラボの手書き文字認識SDKであれば、すでに完成されたエンジンをライブラリとして組み込むだけ

実装は数週間で完了し、開発コストと期間を劇的に圧縮できます。

1-2. 圧倒的な高精度と安定性

手書き認識エンジンの成否は、学習に用いるデータの質と量に依存します。

アイラボは長年にわたり、日本語の手書き文字に特化した膨大な学習データと、

それを支える技術ノウハウを蓄積してきました。

これにより、貴社製品には、市場でもトップクラスの高精度な認識機能と高い安定性をすぐに搭載できます。

1-3. 柔軟なプラットフォーム対応力-SDKオプションと個別カスタマイズあり-

貴社の製品がどのデバイスやOSで展開されていても問題ありません。

なぜならアイラボの手書き文字認識SDK は、以下の主要なプラットフォームに対応しているため、

開発環境を制限することなく、スムーズに組み込みを進められます。

    • 対応OS:Windows / Linux / iOS / Android
    • 利用形態:サーバーアプリ / デスクトップアプリ / Webアプリ / モバイルアプリ

さらに、半数以上のお客様にご利用いただいているラッパーオプションをはじめ、

標準外OSへの対応や文脈語彙の追加登録など、利用環境や用途に合わせた柔軟なカスタマイズを提供しております。

3-1のメリット

2. 手書き文字認識SDKのご紹介

アイラボの手書き文字認識SDKは、PCやタブレット端末に入力された文字や数式を認識し、テキストデータとして返します。

認識率は筆記枠なしで 95%、筆記枠ありで 99%という精度の高さから、

金融・保険業界の申込システムをはじめ、医療・教育・学習の業務アプリケーションなど多岐にわたる業界で採用されています。

この章では、認識率や処理速度、機能拡張性に優れた、各種手書き文字認識SDKをみなさまにご紹介します。

漢字・平仮名・カタカナの手書きの認識率・処理速度に優れ、

縦横斜め認識が可能、筆順依存・筆順非依存の認識、

くせ字や続け字にも対応している弊社売れ筋No.1の製品です。

また、サーバー側で処理を行うため、高い処理能力と安定性を誇ります。

さらに、汎用用途は書き順が異なっていても認識可能です。一方で教育用途は後述する書写学習システムとの併用で「筆順判定」として活用されています。

それぞれの用途に合わせてカスタマイズができることに定評があります。

教育現場に特化した数式認識エンジンです。

小学校算数、中学校数学、高校数学に用いるほぼすべての記号と数式に対応しており、

算数で使う日本語の単位から、高校数学で必要とされる記号まで幅広く認識可能です。

例えば、日本語の算数・数学特有の「〇まい」「〇人」という答え方、△ABC∽△DEF「∽」といった数学記号、

さらに、組み合わせ、順列などで使われる」「なども認識可能であることが強みになります。

※相似を表す「∽」という数字記号は海外では「」と表します。

※海外では組み合わせ、順列の数学記号は、縦ベクトル (n r)で記されることもあります。

また、複数行認識や図形混在数式認識、計算過程の評価や計算ミスを減らす指導と学習に効果的な途中式認識といったオプションもご用意しています。

大文字/小文字の区別がつきにくいアルファベット

単語間のスペースや英語特有の記号など、認識困難な文字についても優れた認識率を実現します。
汎用用途では語彙辞書を活用し、スペルミスがあっても正しい候補を提示します。

一方教育用途ではあえて書かれた文字をそのまま認識する設定が可能で、誤答が正答と誤認されることを防ぎます。

また、ブロック体と筆記体(続け文字)どちらでも認識可能です。

3. 最適なエンジンを選ぶためにおさえておきたい【3つのポイント】

それでは次に、貴社が最適なエンジンを選定する際のチェックポイントをご紹介します。

3-1. SDKかRest API どちらが貴社にマッチするか

手書き認識技術を導入する際、SDKとクラウド型のREST APIのどちらを採用すべきかを検討される企業様は多くいらっしゃいます。
まず、クラウド型REST APIのメリットは「手軽さ」にあります。

  • 初期導入が簡単: インターネット接続があれば、すぐに導入できる
  • サーバー側で最新: 常に最新のアルゴリズムを利用可能
  • スモールスタートに適している: 初期コストを抑えやすく、手軽に試せる

一方、SDKのメリットは、「本格的な運用」と「安定性」にあります。

  • 超高速レスポンス: 処理は端末で完結するため通信遅延ゼロで現場のストレスをなくせる
  • 最高水準の機密性: データが外部に漏れることなくオフライン環境やセキュリティ面もAPIより優位
  • 長期的なコストの安定:利用量に応じた従量課金が発生しない
  • 柔軟な運用最適化: 自社システムに直接組み込み可能。現場のワークフローに合わせたカスタマイズが自由自在

このように、APIには「手軽さ」というメリットはありますが、

「安定性」・「機密性」・「コストと運用の最適化」といった観点から、多くの企業様がSDKを選択しています。

アイラボでは貴社の製品・サービスに深く馴染む、最適な導入プランをともに考えさせていただきます。

また、必要に応じて両方式を組み合わせるハイブリッド構成にも対応可能ですので、ぜひご相談ください。

3-2.「運筆過程」の判定が必要かどうか

多くのOCR製品は、カメラやスキャナで取得した静止画像から文字を認識行います。

紙帳票のデジタル化や既存文書の取り込みに適していますが、

主に活字を対象としており、筆順に依存していないことが特徴です。

一方、教育・学習分野においては、筆順情報も認識できる高精度な手書き認識機能が不可欠です。

文字の形状だけでなく、筆順や文字の整い具合まで判定できるシステムが求められています。

こうした機能を貴社のシステム・アプリ等に搭載することで、競争優位性を確立できるでしょう。

3-3. 連携の簡便性:「カスタマイズ性」と「サポート体制」

導入後の開発スピードを最大化するためには、使いやすさや、豊富なドキュメントが不可欠です。

さらに、製品をリリースした後もバグ対応や機能拡張への迅速な技術サポートがあるかどうかが、

長期的な運用における成功の決め手となります。

アイラボでは、導入後にエキスパートエンジニアによる1年間の無償テクニカルサポートをご提供しておりますのでご安心ください。

4. おわりに

3-last

今回は貴社の開発リソースを最小限に抑えながら、製品の市場競争力を劇的に向上させる

手書き文字認識エンジンSDKについてご紹介させていただきました。

貴社製品の市場価値を高めるSDKを導入し、成長の可能性を最大限引き出しませんか?

アイラボでは、貴社の製品計画やターゲットユーザーに合わせて、最適なエンジンのご提案も承っておりますので

お気軽にお問い合わせください。

【次回の記事予告】

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小学校・中学校の「国語」で行われる書写指導の未来を変える全貌に、乞うご期待ください!